随想の細道

日常の感動を感ずるままに綴っています。よろしければ、ご覧ください。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)うかび たつ たふ の もごし の しろかべ に あさ の ひ さして あき はれ に けり 会津八一 とうのもごし、とは何であろうか、と思いましたが、ふと、塔のことかなと思い立ち、もごし、を辞書で引いてみたところ、もこし…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)かすがの の みくさ をりしき ふす しか の つの さへ さやに てる つくよ かも 会津八一 春日野の草の上に寝ている鹿の、角もさやかに見えるほどの、良い月夜であることよ、と言っておられるのでしょうか・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)かすがの に おしてる つきの ほがらかに あき の ゆふべ と なり に ける かも 会津八一 春日野だと思うのですが、朗らかに月が照っているというのが今ひとつよくわかりません。でも、秋の夕べとなりにけるかも、という…

気ままに気ままな一人言

デフォルメは人間の本能ピカソにしても、見たままの造形を、わざわざ崩して表現していますよね。 どうしても、整った造形のままでは飽き足らないようなのです。 それは人間の本能らしいのです。 歌手がヒット曲を、ずっとのちになって歌う時がありますが、ど…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)幼きは幼きどちのものがたり葡萄のかげに月かたぶきぬ 佐佐木信綱 庭にブドウの木でもあるのでしょうか・・・・・。 そのがげに月も低くなっていて、幼いころに、よく友だちと遊んでいたことを思い出しているのでしょうか…

今日の一首

拙歌を一首災害を防ぐためには温暖化防止対策すぐになさねば 藤本楠庭

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲 佐佐木信綱 大和の国とは、今の奈良県のことを言っているのでしょうか・・・・・。 晩秋の名残を惜しむ気持ちもあるのではないかと思われますが、おそらく秋晴れの青い空…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)人とほくゆきて帰らず秋の日の光しみ入る石だたみ道 佐佐木信綱 ご友人との別離の歌なのでしょうか・・・・・。 だからひとしお、石畳の道に、しみじみと秋の日差しを静かに感じられるのではないのでしょうか・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)袷(あわせ)着てなほ肌にしむ今朝の冷え空わたる鳥の数減りにけり 森園 天涙 厚着をしても、なを肌寒い季節になってきて、渡り鳥の数も随分と減ってきたなあ・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)渡り鳥のおのがじしなる啼声の空遠ざかり一つにきこゆ 森園 天涙 渡り鳥が近くを飛んでいるときには、それぞれが、それぞれに鳴いているのに、遠ざかるにつれ、一つにまとまって聞こえてくるのでしょうね・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)秋日和さだまりぬらし代々木野の夜のひきあけを霧降るみれば 森園 天涙 秋日和が長くは続かないのでしょうか・・・・・。 また、代々木が未だ野原だったころの歌なのでしょうか・・・・・。 夜の明けるときに霧がかかって…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)夕焼空焦げきはまれる下にして氷らんとする湖(うみ)の静けさ 島木赤彦 こげているほどに見える夕焼け空。 しかし季節は冬なんでしょうね。 静かに湖が凍らんとしている・・・・・。 冬の凍てつくような静けさ・・・・・…

今日の一首

拙歌を一首頻繫に起こる大規模災害の原因やはり地球温暖化 藤本楠庭

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)み濠の土手のひとすみあかあかと咲きつづきたる曼珠沙華(まんじゅしゃげ)の花 きんいろの日光すみて濠向う静けき土手の曼珠沙華の花 秋の風土手をわたればあかあかとひそかに揺るる曼珠沙華の花 天高く秋の風ふき濠の土…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)寺庭の砂地に太り年経たる松の姿か枝ぶり低し 上杉一甫 寺の庭は砂がちなのでしょうか・・・・・。 そこに、年を経て、まるで盆栽のように太った幹の松が、枝ぶりも低く育てられているんでしょうね・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)寺庭の明るき砂に降り注ぐひるの小雨は音たたぬほど 上杉一甫 寺の庭の、小雨が降っているにもかかわらず明るい砂、ひょっとしたら石庭なのかもしれませんね・・・・・。 その砂に、音もなく吸い込まれてゆく小雨・・・・…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)九十九里浜の歌 沖はるかに荒れて浪たち水平線日の出近くして海鳥遊べり 沖つ浪みるにはるけし思ふこと五百重へだててわがなり難し わだつみの太平洋にまむかいて砂浜白し九十九里なり 北見志保子 僕は見たことがないので…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)平城(なら)山の歌 人恋ふは悲しきものと平城山にもとほり来つつ堪へ難かりき いにしへも妻に恋ひつつ越えしとふ平城山の路に涙おとしぬ 北見志保子 その昔、妻と離れざるを得ない、刑罰か、あるいは職務かで平城山越え…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)刈りこまぬ椎の木にかかる下弦の月ほそきあかりがひとところあり 木がくれは月代ならむしらむいろ動かぬ葉末はただほの明り 北見志保子 刈り込まれていない、伸び放題の椎の木でしょうか・・・・・。 その枝と葉の間から…

今日の一首

拙歌を一首災害の悲惨さ見れば平穏に暮らせることの只ありがたし 藤本楠庭

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)眉あげてあゆむことなき日常を思ひきり太平洋の海にむかへり 北見志保子 内気でいらっしゃるのでしょうか・・・・・。 それだからこそ、太平洋の大海原に向かうとき、思いのすべてを託しておられるのではないでしょうか・…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)ほのぼのと天(そら)漕ぐ舟か昼の幻に桂浜辺の石ふみてたつ 北見志保子 幻覚でしょうか、蜃気楼なのでしょうか・・・・・。 そして、桂浜辺の石ふみてたっているのは、作者ご自身でしょうか・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)大海原に霞たちこめて真昼みゆるまぼろしの舟かみな空に浮く 北見志保子 これは幻覚でしょうか、それとも蜃気楼なのでしょうか・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)びるばくしや まゆね よせたる まなざし を まなこ に み つつ あき の の を ゆく 会津 八一 びるばくしゃ、とは毘楼博叉(広目天)のことのようで、奈良の戒壇院にあって、眉を吊り上げて威嚇しながら鬼を踏みつけてい…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)ゆく秋や大和の国の薬師寺の塔の上なるひとひらの雲 佐々木信綱 この歌は、僕の一番好きな歌です。 の、の、の、・・・・・、と連なるリズムが何とも言えませんね。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)草も日もひとつ寂しさのこの野はらに生きたる人もまじらんとする 片山広子 この方のお歌は、僕にはどうしても情景がつかめません。 いかに情操が乏しいかの現われだと思われます。 物音ひとつたたない野はら、そこにしん…

今日の一首

拙歌を一首夕立ちのザッときそうな空模様しかし雨にはついにならざり 藤本楠庭

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)雨とほくすぎ日のすきとほる草丘はいちめんにほそきすすきの穂ばかり 片山広子 申し訳ないことですが、この歌も、情景がまったくつかめませんでした。 どうやら、雨が去って、日が差しているんですねえ。 その、空気の澄…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)のぼり来し山のたひらにとんぼ飛ぶ谿にも山にも黄いろき日のひかり 片山広子 申し訳なかったのですが、この歌の情景が、まったくつかめませんでした。 自分の情操の乏しさが残念に思われるばかりです。 後で調べてみまし…

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)脈をとる手のふるひこそ かなしけれ 医者に叱られし若き看護婦 石川啄木 患者さんの脈をとっている看護婦さんでしょうか・・・・・。 どういうわけか、まだ慣れないせいでしょうか、その手が震えているんでしょうね。 そ…