随想の細道

日常の感動を感ずるままに綴っています。よろしければ、ご覧ください。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ひとり言

世界平和朝日新聞によれば、ロシアのプーチン大統領はウクライナ侵攻一年を前に上下両院に対する年次教書演説を行い、米国が履行の義務を果していないなどとして、米ロ間の「新戦略兵器削減条約」(新START)の履行停止を表明したそうです。 世界平和は、どこ…

ひとり言

映画コレクション新・鍵穴 絡みあう舌と舌(R15+) 時は昭和二十一年、再婚の珠世は、宮内省に勤めている役人、新宮蔵人と結ばれた。 蔵人は四十歳にして初婚、仕事一筋かと思われたが、当初こそ珠世を求めていたものの半年もした頃から遠ざかり始め、夜な夜…

ひとり言

拙歌を一首冬の朝部屋の外より聞こゆるは確かに雨の降っている音 藤本楠庭

ひとり言

映画コレクション三月いっぱいでサービスを終了するというGYAOで、トーマス・クラウン・アフェアという映画を見ました。 華麗なる賭け、という映画のリメイクだそうで、華麗なる賭けは見ているはずなのですが、ほとんど覚えていません。スティーブ・マックイ…

ひとり言

量子の不思議量子もつれ、これは粒子がもつ最も不可解な特性の一つだそうです。 二つの粒子が「量子もつれ」という状態にあるとき、確認するまではどっちとも決まっていない状態が、一方を確認すると瞬時にもう一方の粒子は、たとえ銀河系の反対側にあっても…

ひとり言

ロケット開発の難しさ宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は、日本の新型主力機H3ロケット初号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から発射を試みたものの飛び立てず中止となり、搭載する地球観測衛星を打ち上げられなかったそうです。 「H3」は全長…

人生の道しるべ

愛の表現 その四(御木徳近教祖)ある社長の、創業時代の話だが、彼が久しぶりで出張先から帰宅すると、店員の一人が居残って彼の帰りを待っていた。一身上のことで相談があるという。話は深夜にまでおよんだ。 「泊まっていくように言ったから、ふとんを敷…

人生の道しるべ

愛の表現 その三(御木徳近教祖)養女だとわかって、親をうとましく感じたり、日ごろの恩を忘れ、自分だけが不幸だという思いにおちこんでしまったのでは、N子はゆがんでくる。美しさがそこなわれる。 夫を尻に敷くようでは、妻としての美徳はくずれる。女の…

人生の道しるべ

愛の表現 その二(御木徳近教祖)Gが妻の尻に敷かれているありさまは、見るものにまゆをひそめさせるほどだった。気が弱く妻の前でもオドオドしている。軽薄にさえ見える。いかにも表現力にとぼしい。 夫を尻に敷いている妻は、いつも不満があるからだ。夫に…

ひとり言

拙歌を一首年の瀬のこの冬一の冷え込みに夕べ冷たき雨になりたり 藤本楠庭

人生の道しるべ

愛の表現(御木徳近教祖)N子は高校三年生になった夏、ふとしたことから自分は両親のほんとうの子ではなく、養女であったことを知った。彼女はそれまで、そういう親子の関係というものを空想したことさえなかった。それだけに、ショックは強かった。 N子は思…

人生の道しるべ

沁み入る味わい その三(湯浅竜起先生)井のほとり片葉の葦が素枯れゐてただしらじらと雨降れりけり 市山盛雄 手児奈が身を投げたといわれる井戸のほとりに作者はしばらくたたずみます。その井戸のめぐりに立っている葦は、色あせて素枯れてしまっています。…

人生の道しるべ

沁み入る味わい その二(湯浅竜起先生)山道にかかればここは墓所にて疎林に雨のくだるしづけさ 市山盛雄 道が浅い山道にかかります。まばらに樹木がはえていますが、見ると諸所に墓石が立っているのです。真間の井の近くには、私の記憶では、さして大きくも…

人生の道しるべ

愛 その二(御木徳近教祖) 愛される愛 人間というものは、自己表現の生きものである。自分を現わすところによろこびがある。 人がダンスをしているのを見ているより、自分も仲間に入って踊ったほうがたのしい。 知識や技術を習得したときもうれしいが、それ…

人生の道しるべ

愛(御木徳近教祖) 愛する愛 愛というものは、物質的なものではなくて、純粋に精神的なものだ、と考えている人がいる。愛というものは、人を好きになること、信じたり、尊敬しあうものだと思っている人もある。いずれもまちがった考え、思いちがいなのであ…

人生の道しるべ

沁み入る味わい(湯浅竜起先生)山道にかかればここは墓所にて疎林に雨のくだるしづけさ 井のほとり片葉の葦が素枯れゐてただしらじらと雨降れりけり 市山盛雄 作者の第二歌集(年代的には第三歌集にあたる)「雲淵」に載っている歌です。 一読して心のしず…

人生の道しるべ

拙歌を一首久びさに穏やかに晴れあたたかき日差しの及ぶよきクリスマス

人生の道しるべ

助詞の用法(湯浅竜起先生)帰りきし室に妻居ず花瓶に生けかえられて赤き花あり 槻下 修作 この歌では第四句の「て」という助詞を問題にします。生けかえられし赤き花あり、でも意味は十分通るのです。ところが、生けかえられし、という表し方にせず、生けか…

人生の道しるべ

天狗(てんぐ)(御木徳近教祖)神を信じ、敬い、神に祈りながら生きるという芸術家は、めったにいないものです。 おおかたは天狗(てんぐ)です。 歌詠みだっておんなじです。 いやになってきます。 それはなるほど、みんな上手です。上手ではありますが、…

人生の道しるべ

うぬぼれない境地(御木徳近教祖)ピカソもマチスもブラックも、いつも進歩発展の態勢をとっていますから、神に依っているということが、作品の上に現れています。ブラックを見てから、・・・派とか・・・会を見ましたが、いやになりました、見られません。…

人生の道しるべ

愛(御木徳近教祖)男性と女性と言えば、誰もがすぐ連想するのが、愛情の問題でしょう。愛憎と言ったほうがむしろ適切かもしれませんが・・・・・。つまり、それくらい男女の愛の問題は、複雑で、やっかいで、不可思議なものなのです。それだけに、わたした…

人生の道しるべ

歌話つれづれ その三(梶原治郎先生)わざわざ例を引くまでもなく、短歌に限らず古今の秀作には作者独自の「発見」があります。そこにはユニークな「切り口」が見えます。それは作者の感性の証なのです。彼はその一首を成すために生まれてきた、などと言われ…

人生の道しるべ

歌話つれづれ その二(梶原治郎先生)少し古くなりますが、昭和の初めの頃に若くして亡くなった梶井基次郎という作家の短編に「桜の樹の下には」という作品があります。普通一般には、桜が満開になればその下に集まって酒盛りでもと思うところですが、感性鋭…

人生の道しるべ

女性(御木徳近教祖)いつもは僕の拙歌ばかりを載せているのですが、今回は特別に亡き教祖の歌を一首、載せさせて頂きます。 人間を深くおもえば女性等よ性(さが)は遂ぐべしはばかる無くて 御木徳近

人生の道しるべ

歌話つれづれ(梶原治郎先生)作歌はひとつの自己表現のカタチですから、そのことについて改めて考えてみますと、表現のひとつ「言う」は、こちらの胸の中にあることを言葉にして「出す」ことで自己表現の大切な手段なのですが、その前にもっと大事なことが…

人生の道しるべ

添削実例(中村日哲先生)勢いて節伸ばしゆき屋根を抜き花咲き盛る皇帝ダリア Oさん この皇帝ダリアの花をあまり知っておりませんので、Oさんに聞いてみますと、高さが3mあまりに伸び、ご自分の住む団地でもあちらこちらで見かけるそうです。さらにインタ…

人生の道しるべ

感動 その二(中村日哲先生)十一月の上旬に所用で上京します際、浜名湖の彼方の遠い山脈の上に、ちょうど三方にすわつた鏡餅風に、雪で純白な富士が目をとらえました。私は心が釘付けになったような気持ちでその姿に見入りました。この位置で富士を見たのは…

人生の道しるべ

感動(中村日哲先生)ベンガラの渋き壁映え黒格子めぐらす庭に白椿顕つ(たつ) 中村日哲 京都の知人に誘われ、ある日八坂神社下の花見小路を散策している時、赤いベンガラ塗りの長壁がある料亭のそばを通りかかりました。まだ開店前の昼下り、その門をそっ…