随想の細道

日常の感動を感ずるままに綴っています。よろしければ、ご覧ください。

2019-01-01から1年間の記事一覧

今日の一首

坪庭に春の日差しを受けながら日なたぼっこの紅茶を啜る

今日の一首

春らしき日差しに庭の山吹の木洩れ日落ちる下草の上に

今日の一首

初桜開花のしらせ届きたり山吹一輪咲き初めし日に

今日の一首

翌週と開花の予報なされしも未だに堅き桜の蕾

今日の一首

剪定のなされし枝に残されてほんのり匂う白梅の花

今日の一首

明日あたり寒の戻りも収まらん早春の雨しとしと降りて

今日の一首

早春の日差しを受けて山吹の萌黄の若葉芽吹き始める

今日の一首

夕闇の庭にいずこか遠くより子供の遊ぶ声聞こえくる

今日の一首

生け垣に潜むあまたのすずめたち引きも切らずに囀り交わす

今日の一首

砂浜のなくなりていて今もなお昔のなごり少しく残る

今日の一首

並木路に以前見たより少し伸びいちょうの新芽しっかり育つ

今日の一首

早春の庭を濡らして今日の雨日がな一日しとしとと降る

今日の一首

早春の光のどけき中庭の八重の山吹芽吹き始める

今日の一首

早春の日差しを受ける並木路のいちょうの新芽未だに堅し

今日の一首

ぽかぽかと冬日の及ぶ並木道秋のなごりの銀杏まろぶ

今日の一首

ぽかぽかと日差しの及ぶいちょうの木まだ小さくも角ぐみ始む

今日の一首

すがれたるいちょう並木にぽかぽかと春を思わす日差しの及ぶ

今日の一首

冷え込みのようやく緩む昼さがり思いもよらず雨になりたり

今日の一首

晴れなれど今日の寒さを思わせて横なぐりの雪少し降り出す

今日の一首

昨夜より降るもいつしか雨上がり散りしもみじに庭の明るし

今日の一首

中庭の小さな池も寂しかり金魚の二匹死んでしまいて

今日の一首

お隣の洗濯物の香りして山の向こうに日の入りにけり

今日の一首

寒々と師走を迎えすがれたるいちょう並木に冬日の及ぶ

今日の一首

年の瀬の強き風吹く切り通し道辺の落ち葉カラカラと舞う

今日の一首

秋雨の昼を迎えて降り始む小さな庭に静やかにして

今日の一首

数人の行き交う道の並木なすいちょうのもみじ深まりにつつ

今日の一首

秋たけて桜のもみじ散り始め道に少しく落ち葉し始む

今日の一首

川の辺の公園の木のもみじしてすずめの数羽枝移りする

今日の一首

青々と道を覆いし桜の木ようよう少しもみじし始む

今日の一首

並木なす色づき初めしいちょうの木西へ傾く夕陽受けつつ