教祖のお教え その二
うぬぼれないで「神さまありがとうございます」という、このつつましい境地は、次に己れが進歩発展する態勢にあることとなるのです。
すなわち、「やっとできたが、これでいいかしら」という恐れ心というか、ふるえ心というか、うまくできればできたで、「神よ、よろしく恵みたまえ」と感謝をささげて祈るといった敬虔(けいけん)な境地でいますと、それは無限に進歩発展する態度なのです。
このようにしてできたものを人に見せますと、「すばらしい」とほめてくれます。そして、そういう芸術は飽きがきません。
己をむなしくした境地の芸術というものは、生きて動いているものです。
僕は偉そうがゆえに大失敗をしてきているので、このお教えが身に沁みます。
子供の頃から教えて頂けてきているのに、大失敗をするまでは、自分は正しいぐらいに思っていて、気づけなかったのです。
心癖というものは、自分の力では、どうにもならないもののようです・・・・・。