随想の細道

日常の感動を感ずるままに綴っています。よろしければ、ご覧ください。

人生の道しるべ

教祖のお教え
短歌の道は、人生をいかに生きていくかという点からも、また心をみがき品性を高めていく上からも、まことによい修練となります。いささかのゆるみ、いささかの妥協も、毛ほどの慢心、毛ほどの見栄も許されないものであって、そこには並々ならぬ粘りと、祈りと、魂を打ち込んでのひたぶるな努力を必要とするものです。

 

以上のようなことであって、人間が生きるということは、自分が手がける表現の上に、人間として与えられている人間力のすべてを表さなければならない、とのことのようです。

毎日の生活のなかで遭遇する物事に対して感じる心の動きを短歌という表現形式で表現することなのだそうです。

そのことを先生は次のように教えてくださっています。

ものごとが心にとまる、または心にとめる。

そのものごとに湧く思い、その感じをつきとめ、どんな感じかをはっきりさせる。

その感じは、どこから出てきたのであるかということを確かめる。

その感じがどこからきているかということをよくつきとめる。

このとき、粗末に扱った見方をせず、緻密にこれを見る。まわりくねった見方をせず、直接、そのことずばりと見る。

感動の凝視をする。これは、自己の心の凝視に通じる。

対象の心に入ってゆく。その対象の心(実は、作者の心)にぴったりの言葉を授かること。

こういったことを実行してゆけばいいのだそうです。