2023-03-17 気ままに気ままな一人言 とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)直三郎は明治二十三年に岡山県に生まれ、東大国文科を卒業、早くから尾上柴舟に師事して歌を学び、後に歌誌「水甕」を主宰されて、昭和十一年に名古屋でその生涯を閉じられたそうです。 朝つ陽に咲きさかりたる木蓮の揺れてまばゆく光らんとする 石井直三郎 おそらく白木蓮だと思います。 確か、木蓮が咲くのは春だったと思うのですが、春の朝の陽の光に、咲いて見ごろを迎えた白木蓮が風にさ揺らぎ、まぶしく光を返す瞬間をとらえたのではないのでしょうか。