とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
煙はく汽車とみゆらむ子があそぶ一ひらの紙今は紙にあらず
水町京子
みゆらむ、とは難しい言い方ですが、見ているだろう、ぐらいでいいのでしょうか。
紙で汽車の形をつくっているのでしょうか、それとも一枚の紙のままなのでしょうか、いずれにいたしましても、もう紙は子供にとっては紙のままではないのでしょうね。
それはまさに汽車そのものなのでしょう。
一心に遊ぶ子供の姿。
やさしく見守る母親の愛情でしょうか・・・・・。
京子さんは、生後五十日の赤ん坊をもらい児にして育てたのだそうです。