随想の細道

日常の感動を感ずるままに綴っています。よろしければ、ご覧ください。

人生の道しるべ

歌集「山水」湯浅竜起著より抜粋
鳴きいでし雲雀の声の短くて次には鳴かず日和ひそけき

 

水際にささ鳴きかはし遊びゐし千鳥飛び去りて干潟ひそまる

 

谷向けて重なり深き繫みよりま白く現れて滝の流ろふ

 

夕暮れし闇に紛れつつコスモスの群落つづく遠き森まで

 

熔岩原に群れ立つ巌黒々と空の曇りに突き出ていかし

 

見めぐらす山といふ山霧ながらなべてほのけく紅葉彩へり