随想の細道

日常の感動を感ずるままに綴っています。よろしければ、ご覧ください。

人生の道しるべ

自分なりの鑑賞
打ち合ふや枝の光のきらきらと晴れゐて空の氷る木がらし

                      太田水穂

 

風で枝々が触れ合うのでしょうか、枝には日の光が当っています。

木枯らしが吹いている、凍るように晴れた空。

自分なりに味わってみました。

 

この森の夕日のなかに大屋根の静けさありて木がらしの音

 

夕日の差している静かな森の中に大屋根が見えていて、木枯らしが吹いているのでしょう。

作者は少し高いところから見ているのでしょうか・・・・・。

 

西風ふけば木の葉の降りのはらはらとこぼれて枝の寒き星屑

 

星屑とありますから夜なんでしょうか・・・・・。

西風も、けっこう寒いですよね。

木の葉もはらはらと散っているんですね。

星の見える寒く晴れ渡った空なんでしょうか。

 

かたまれる氷雲のへりの際ほそくあかねに焼けて霰ふるなり

 

寒くて氷のように思える雲。

だからこそ、夕日でしょうか雲の周りの染まっているのを焼けると表現されたのは・・・・・。

霰が降るほどですから・・・・・。

 

木がらしにこのもかのもの山際は曙しろくふき晴れにけり

 

今度は明け方ですね。

山々の稜線でしょうか、木枯らしの吹いている晴れ渡った空ですから、白々と輝いてきているのでしょう。

僕の味わいは、こんなところですが、次回は、先生の本格的なところを味わって頂ければと思っています。