随想の細道

日常の感動を感ずるままに綴っています。よろしければ、ご覧ください。

人生の道しるべ

短歌における心情
声あげて呼ばんと思うみずうみの向こうの岸は若葉しげれり

向こうの岸に盛り上がるようにしげっている若葉の森があって、そのたたずまいの惹きつけるような新鮮さに、思わず声を上げて呼びかけたくなるほどの感動を覚えたのでしょう。

こういう感傷(センチメント)のするどい内容から生まれた歌だと思って、ふたたび読み返してみますと、そこには、いかにも女性らしい心の抑揚が見いだされるように思われる、と先生は味わわれたのだそうです。