随想の細道

日常の感動を感ずるままに綴っています。よろしければ、ご覧ください。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
端居して海の見ゆるをよろこびぬ老父母(おや)ます家に帰りたる朝

                   橋本春生

 

 

久々に帰郷して一夜明けた朝でしょうか・・・・・。

子供のころから見慣れている海を、縁側に出て見ていると、親元にいることのできる、つかの間の喜びが、限りなく尊いものに思えてくる・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
吾を待ち待ち給い得て言(こと)に出でず吾も言(こと)触れずかくて今日暮れぬ

                         橋本春生

 

 

待ち続けて再会できた今は、父母も吾も、ことさら言葉に出さずとも、また、言葉に出せば、なおさら別れがつらくなるから、今を喜ぼう・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
和(やわ)らかき南の風のよき風に親子語らう縁あたたかく

                橋本春生

 

 

久々に帰郷しての、年老いた両親との語らいは尽きるところがありません・・・・・。

南の風さえ、温かく迎えてくれているのです・・・・・幸せであるように。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
久にしてつのる親子が物語り今宵海の音の近うきこゆる

             橋本春生

 

 

久々に帰郷しての親子の語らい・・・・・。

話は尽きません。

今度いつまた会えるのか・・・・・。

気ままに気ままな一人言

とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
歯ともしき父と母との物語りかたみに聴きて夜を更かしたり

               橋本春生

 

 

父母のなれそめの物語でしょうか・・・・・。

年老いたご両親との大切な時間・・・・・。

限りなく幸せな時間でしたでしょう・・・・・。